シャモニクラブ 山行記録

二子山西岳中央稜

日時:2013年6月1日(土)〜2日(日)
参加者:内山(L、写真(u))、有村(報告、写真(a))、藤波、渡邉


6月1日(土)晴れ

午前5時30分に東京駅八重洲口にて内山の車に渡邉、有村がピックアップしてもらい、首都高、外環、関越と高速を乗り継ぎ、藤波が待つ武蔵野線東所沢駅へ向かう。 当初の予定通り6時30分丁度に藤波をピックアップし再び関越所沢ICに戻る。途中高坂SAにて朝食をとり、花園ICを降りてから一般道を経て股峠北側直下の駐車場に午前9時ごろ到着する。駐車場は土曜日のせいかハイカー、クライマーを交えたくさんの車と人である。

 駐車場にて身支度を整え中央稜取り付きに向かう。取り付きへは股峠まで約5分登り、股峠から祠エリアを経てローソク岩方面に通じる登山道の途中から右に入る急な登りの踏み跡を辿るとじきに中央稜取り付きである。

6/1 中央稜取りつき(a)

 注意して歩かないとこの中央稜への踏み跡をつい見逃してしまう。中央稜への分岐点には根の張りだした大きな木が登山道をふさぐような形で屹立しており、この木の裏側から右上へ少し戻るような形で踏み跡が続いている。

 取り付きは樹林帯の中でちょっとした広場になっており、駐車場から取り付きまで約25分の近さでアプローチが非常に楽である。 パーティは内山・渡邉と藤波・有村の2パーティ編成で、内山、藤波が終始トップで登ることにする。

午前10時40分に内山が1ピッチ目に取り付く。1ピッチ目は途中シュリンゲの懸かったビレーポイントからいきなり直立する2mほどのクラックのある箇所が、朝一番のまだほぐれていない体には登りにくかったが、さほどてこずることもなく1ピッチ目の終了点に着く。終了点には先行パーテイのセカンドがおり、彼の話によると上に更に4パーテイがいるとのことで、さっそく渋滞待ちが始まる。

6/1 1P目をリードする内山(a)1Pをフォローする渡邉(a)

 2ピッチ目はこれが石灰岩の特徴なのか、まるでゴルフボールのディンプルのような小さな窪みが無数にあるカンテを登る。2ピッチ目の終了点は3〜4人がやっと立てるぐらいの狭いレッジである。レッジからは、ピナクル状の岩壁の右側に比較的広めのクラックが走る、このルートの核心部がよく見通せる。ネットの写真で見たよりもクラックが長い。

2P目をフォローする渡邉(a)同(u)

3ピッチ目、クラックに取り付くとピナクルの上まではレイバック、ステミング等でどうにか行けたが、その上に続く立ったクラックが思ったより長く、またクラック左の岩壁が全体的に登るライン方向に少し膨らんでいて登りにくい。

3P目核心部をフォローする渡邉(a)核心部終了後の渡邉(u)

同、藤波、有村組(u)3P終了点の大テラス(a)

ほとんどトレーニングもしておらず、肥満気味の身にはこのピッチは結構厳しかった。息が上がりっぱなしの状態でやっと辿り着いた終了点が大テラスである。ここで昼食をとり大休止する。ここから眺める周りの景色が素晴らしく、また時折新緑の間を通り過ぎる風がさわやかで、疲れた身を癒してくれる。

4ピッチ目は最初階段状の所を右上しすぐに左上して右にクラックを持つハング気味の岩を越すのであるが、ここは上のガバを持ち体を引き上げると見た目と違って難なく通過できる。

4P目をリードする内山(a)同、内山をビレイする渡邉(a)

5,6ピッチ目はそれほど苦労することもなく6ピッチ目の終了点に着く。ここで実質、中央稜の登攀は終了である。7ピッチ目はほとんどランニングビレイの不要なブッシュ交じりの緩やかな岩を20mほど登ると西岳頂稜の登山道に出る。

岩稜の登山道を10分ほど西へ行くと木の看板の立つ西岳頂上である。全員で記念写真を撮り股峠への一般道を下る。股峠へは25分ほどで着き、駐車場へは午後4時40分ごろ到着。登攀用具を整理し今夜の宿である国民宿舎「両神荘」へ向かう。

6P目を登る藤波、有村組(u)6P終了点、渡邉(u)

山頂(u)

6月2日(日)曇り時々晴れ

両神荘で朝食後再び股峠の駐車場に向かう。祠エリアの一番右端のルートである「話しがピーマン」(10a)で内山がリードしトップロープを張りしばらく全員で遊ぶ。 二子山はほとんど前傾壁で、我々にはお呼びじゃない世界で、何とか遊べそうなのはこのルートぐらいしかなかった。

そのあと、中央稜に行き1ピッチ目下部で渡邉のリードの練習をし、最後はローソク岩まで行きルート偵察を行い帰途についた。

股峠駐車場9:35⇒股峠9:40⇒西岳中央稜取り付き10:00⇒登攀開始10:40⇒大テラス12:50(大テラスで1時間弱休憩)⇒ルート終了点(頂稜)15:40⇒西岳頂上16:00⇒下山開始16:10⇒股峠16:35⇒駐車場16:40

コメント

有村:好天にも恵まれ快適なと言いたいところだが、ルート自体はほどほどの難しさで快適なのだが、私自身のコンディションがはなはだしい体重オーバーで、特に核心の3ピッチ目はセカンドなのに青息吐息で必死だった。

こういう経験をするたびに"よし、ダイエットがんばるぞ"と思うのだが、喉元過ぎればなんとやらで、毎回同じような感想で情けなくなる。中央稜はいいルートなので、次回はリードできるように鍛えなおしてまた来たいと思う。 帰途立ち寄った道の駅「龍勢会館」の和・てーらのピザがとても美味しかった。 最後に2日間とも好天に恵まれ、晴れ女の渡邉さんに感謝。

 藤波:お疲れ様でした。3ピッチ目だけ少し不満が残る印象でした。ほとんどガバホールドばかりでしたが傾斜が少しきつめで長いレイバック状態と、ザックの重さが気になり、途中のボルトをスタンスにしてレストしてしまいました。初めてのルートなのでノーレストで進むのに躊躇しました。次回は軽量化でスッキリ登りたいです。ルート全体では、ほどほど長くてホールドも大きいし、高度感が有りで景色も良いのでまた来たいです。

6/2 1ピッチ目で練習(u)同、懸垂下降、渡邉(u)

 渡邉:お天気に恵まれ、初めての石灰岩に、最初は緊張しましたが、無事中央稜を登りきることができました。3Pのクラックでも最初のレイバックの部分が楽しく快適でしたが、その後の1−2手で良い体制が作れず腕がパンプしそうでした。4Pは高度感あり緊張しましたが、ホールドがしっかりしているので、それほど不安を感じることはありませんでした。

2日目のゲレンデでは、祠で1本登った後に、再度中央稜に戻り、リード基礎技術の復習にも先輩方にお付き合い頂きました。まだまだ課題は多くありますが、ひとつひとつ克服していきたいと思います。今回もまた種々ご指導いただいた、内山さん、有村さん、藤波さんに心より感謝しています。

内山:過去2回、二子山中央稜は経験しているが、今回は以前の登攀より手強かったように思う。年齢のせいもあると思うが、過去二回は、毎週のようにクライミングを楽しんでいた時であり、技術と体力面で勝っていたためであろう。2日目、祠エリアにある5.10a のルートがスムーズに登れなかったことから、やはり登っていないという事実はごまかせないと感じた。これからはもっと精進しなければと思うが、なかなか昔のようにはいかず、自身歯がゆいところである。

注:この記録の写真については新人の渡邉さんを中心に編集しました。(小野)


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