シャモニクラブ 山行記録

谷川岳一ノ倉沢 中央カンテ登攀報告

日時:2012年6月24日(日)
参加者: 冨田(リーダー)、笹川、長嶌(写真、報告)


6月23日(土)
午後8時半、冨田、長嶌、谷川岳登山指導センター着。
センターには既に4人パーティ1組、単独の人一名が寝床を確保していた。翌日のルートを確認し、午後10時就寝。

6月24日(日)
4時30分:出合で笹川と合流し出発。
5時18分:テールリッジ通過。
5時30分:中央カンテ取り付き着。先行パーティがいた為、少し待って冨田リードで6時20分スタート。
バンド状を5m程右にトラバース、草の多いフェースを30m左上。(P1)セカンド笹川、ラスト長嶌で登攀開始。(以降、セカンド、ラストは間を空けずほぼ同時に登攀)
6時30分:1ピッチ目ビレーポイント着。
7時00分:落石の通り道のスラブを通過、40M伸ばし2ピッチ目を切る。(P2)滑るバンド状の箇所を15M程ロープを伸ばし、カンテの下部で3ピッチ目を切る。(P3)


 
6/24 出発。晴天。先行パーティ多数一ノ倉沢

テールリッジ、衝立岩を見上げる取付き

1P。冨田リード。


7時20分:カンテ下部着。ここでリードを笹川に交代。このルートでは比較的岩が安定したカンテを快適に登る。先行パーティが3組いる事が判明し、各ビレーポイントで待たされることになる。
7時30分:カンテ20M程で先行パーティーにつかえてピッチを切る。(P4)渋滞で待たされる。
カンテ上を30M程でピッチを切る。ここでも待機。(P5)
先が詰まっているので10m程カンテからルンゼへ回り込み、ルンゼ下で冨田が笹川をビレー。同ビレーポイントで長嶌も待機。(P6)
8時40分:ルンゼ下をスタート。ルンゼからチムニーをステミングで垂直に登る。(P7)9時20分全員テラス着。テラスで順番待ち。
10時00分:浮き石だらけのスラブフェース通過。(P8)A0の垂壁の手前で30分待機。
10時40分:3m程の垂壁をA0で通過し、他のバーティーがアブミを使い通過している凹角コーナークラックを右側をアンダーで取り、レイバック気味にフリーで通過、4畳半テラス着。(P9)トップのパーティーは怪我をしているメンバーがいる様子。また、アブミを使用しているパーティーが多く渋滞。
10時45分:4畳半テラススタート。左上しチムニーを越してピッチを切る。11時着。(P10)11時35分:草付きから凹状を抜ける。(P11)リッペを左上(P12)

12時最終ビレーポイント着。烏帽子岩へのラスト80mを残し南稜を下降ルートとする。ここでも30分待機。空中懸垂で下降。懸垂下降後ルンゼ状スラブを越えて草付きのバンドを渡り南陵終了点上部の草付きより南稜終了点へ。
13時15分南稜の終了点より下降開始。が、ここでも待機30分。南稜テラス下に到着15時。雪渓の下りが滑りやすかった。出合駐車場16時40分着。(記録:長嶌)


中央カンテから笹川リードチムニー。中に入らずにクリア

コーナークラックをフリーでクリア同、残置支点のみでカムは使わず。

成長著しい長嶌ビレイポイント。大混雑。

南稜への懸垂下降ビレイポイント

烏帽子岩。今日は終日人為的(?)落石が多く危険懸垂下降、長嶌

下降

壁を振り返る最後の下降

感 想
去年の10月以来、2度目の谷川、やっと衝立岩の向きやテールリッジの位置が確認出来たと言った所です。なにせ去年は暗闇の中、下ばかり見て歩いていたので本当に行ったんだかなんだか、あっと言う間に終わっていました。
しかし今回はちょっと違いました。明るい一ノ倉の出合、雪渓に衝立岩。「また来られた!」しかも今回はちょっと背伸びしたリクエストで「中央カンテ」です。
入門コースの南稜の次はどこへ行ったらいいのか谷川の岩場のルート図を見て、なんとなく長くて面白そうと言うだけで「中央カンテなんか良いんじゃないかな?」と思い付きで言いましたがなんと実現してしまいました!
しかし、後でよくよくルート図を見ると、A1有り、A0有り!インスボンで、散々A0で苦労したので「A1にA0なんて、越せないかも」選んでおきながら、不安が募り前日まで「落石に当たるかも」とか「登れなかったら吊り上げてもらおうか」とか色々考え、寝付きの悪い日が数日ありました。
ところが当日は天気も良く、登り始めてみるとスイスイ行けるので不安はなくなり、ルート全体を通してとても楽しいクライミングでした。しかし落石が多く、気が抜けないルートでもありました。危険な所もありますが、その緊張感と充実感を味わえる谷川は何度でも行ってみたい場所です。
また今回も冨田さん、笹川さんに終始リードして頂き、充実の1日を過ごす事ができた事、感謝申し上げます。長嶌


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