シャモニクラブ 山行記録

小仙丈沢(2010年8月山行)

2010年8月13日〜8月15日  【参加者】 L小野(写真)、猪口、内山(報告者)


13日 野呂川広河原インフォメーションセンター(2010.6開館)着(11:00)
北沢峠行きバス発(12:20)⇒野呂川出合着(12:35)〜出合発(12:40)
出合から約1時間、野呂川林道が大きくカーブするところで小仙丈沢筋が遠望できる。

8/13 13:23 野呂川林道から小仙丈カール遠望

小仙丈沢出合,入渓点(13:40)
入渓後間もなく現れる堰堤を右(または左岸)から巻き沢靴に履き替える(13:50〜14:00)
小滝を越え(14:15〜14:25)、F1を望む右岸をビバーク地点とする。標高約2000m(15:00)夜間雨。

8/13 14:12 いくつも現れる小滝8/13 14:12 同左
8/13 14:27 水量の多い5m滝

14日 5時起床、ビバークサイト発(7:00)高曇りであったが、午後からの好天を期待して出発する。
F1を右の小沢から巻きF1の上部に立つ。標高約2050m(7:30)

8/14 7:27 F1下部を登る内山8/14 7:34 F1上部の水流
8/14 7:35 F1上部を高巻く内山

F2下に着。標高約2105m(8:00)
F2は左右の滝の間にある小滝(水量が少ない時は涸滝)を登る。傾斜もありホールド、スタンス共に悪く、猪口がトップの後、ロープを使用。小野、内山と続いて登る。F2上部標高約2200m(8:40)

8/14 8:04 F2 8/14 8:04 涸れ滝(中央)もかなりの水流

二俣、標高約2300mは、左へ行く。(9:30)
最後の二俣と思われる地点、標高約2500m、(10:15〜10:25)、は一旦右へ行き、10mで左にトラバースする。この地点で、ルートを誤った可能性が高い。沢の源頭らしきダケ樺の群落と草付に出る。(10:35)

8/14 10:48 源頭付近8/14 同。雨中の遡行でやや疲労の色が
8/14 10:52 雪の重みで横に伸びる岳樺

その後、ガスも広がって視界が利かなくなり、這松とシャクナゲのブッシュ帯に 突入する。稜線も近いと思われるので、1時間ほど藪こぎをするも稜線は見えず、 下降を決意する。標高約2700m。
途中、間違えたと思われる二俣、F2、F1を経由してビバークサイトに戻る。(18:30)

15日 ビバークサイト発(6:30)⇒小仙丈沢出合(7:30〜8:00)⇒野呂川出合着(8:40)⇒広河原着(9:40〜10:10)

コメント
 小仙丈沢を登りきった後、稜線までのルートを誤ってしまい敗退となった。沢の資料はF1、F2とあり間違えることはなかったが、源頭近くなった地点から現れる二俣で,ルートを誤り敗退となってしまった。ガスが出ていたためにカールの全容を見ることはできず、当然確認もできなかった。沢の下降は、神経を消耗しビバークサイトに帰るのがやっとであった。(内山)

‘麕鵑隼廚錣譴訛瑤暴个訌阿法△垢任棒召妨き過ぎた可能性もある。話し合いで食い違いが出たが、内山の案に賭けた。
▲咼凜 璽地に戻るという提案をしたのは、下記の理由。
午後にも小雨とはいえ雨が降っており、次の日も晴れが望めない場合(実際、夜半は雨だった)もう一度、別の沢筋から稜線を目指して失敗したら、パニックになる。普通、沢を下り戻るのは認識不足と言われそうだ。しかし、沢自体が初心者向きで、ルートもグレードも既知であり不安はなく、今日中に最悪、ビヴァーク地に戻れば(沢の出合が目標だったが、行動が遅かった)、問題はないと考えた。
情報はネット上、および「岳人」誌の各山岳会のものだけ。F1,F2はともかく、二俣などの情報はバラけている。『関東の沢』などの正確な情報がない沢は、当たり前だが、自らの力を試される。(猪口)

遡行図

「二股は右」と頭に叩き込んで出かけたが(白水社の日本山岳大系9の仙丈岳東面概念図では顕著な二股が表示されている、上図参照)、どれが最後の二股かで迷った。この概念図から推測すると、藪こぎ(木こぎ?)で阻まれた先は、仙丈岳東尾根上部だったかも知れない。いずれにしても、今回は猪口さんの提案で、悪天候で見通しが利かない状態で稜線に出るのをやめて良かったと思う。下降するときに二股で、右側を登り返すという考えもよぎったが、すでに時間も遅く、ためらわずに下降した。
天候が事前の予報と全然違っていた。沢登りは晴れの日に限る。14日は長衛荘に余裕で投宿の予定が、一点して寒いツエルトビバークを余儀なくされた。濡れた寝袋でまんじりともせず夜明けを待った。今回のルートのとり違いはリーダーの私にあります。反省して再挑戦します。(小野)


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